ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン ジュヴレ・シャンベルタン レ・ミュロ [2013]

ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン ジュヴレ・シャンベルタン レ・ミュロ [2013] ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン ジュヴレ・シャンベルタン レ・ミュロ [2013] ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン ジュヴレ・シャンベルタン レ・ミュロ [2013]

■ジュヴレ・シャンベルタン9つのグラン・クリュ■ (1) シャンベルタン/Chambertin (2) シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ/Chambertin-Clos de Beze (3) マジ・シャンベルタン/Mazis-Chambertin (4) リュショット・シャンベルタン/Ruchottes-Chambertin (5) ラトリシエール・シャンベルタン/Latricieres-Chambertin (6) シャルム・シャンベルタン/Chambertin (7) マゾワイエール・シャンベルタン/Mazoyeres-Chambertin (8) シャペル・シャンベルタン/Chapelle-Chambertin (9) グリオット・シャンベルタン/Griotte-Chambertin フィサンの南隣にブロション(Bro-Chon)村がある。

ここのワインは村名のAOCがなく、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ (Cote de Nuits-Villages)または、ブルゴーニュ(Bourgogne)の AOCとなっている。

このブロション村の南隣にジュヴレ(Gevrey)村がある。

865年にこの村がサン・ベニーニュ僧院(Abbaye de St. Benigne)へ寄進された との記事が『ブルゴーニュ年代記』に見られるが、現在のように、ジュヴレ村という 村名にこの村のなかで最も有名なクリマ(ぶどう園)であるシャンベルタン(Chambertin) の名前を連子符(ハイフン)で繋いで、ジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin) と呼ぶようになったのは、1847年以降である。

現在この村は赤ワインのみAOCになっており、ワインは深みのある濃い色で、 ブラックチェリーのアロマがあり、口に含むと豊潤でコクがあり、 酸とタンニンが多いのでバランスがよく、ビロードの喉越しをもち、 余韻の長い赤ワインを産することで有名である。

 上記グラン・クリュのなかでシャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの 2つは、別格扱いされる最高級のクリマである。

シャンベルタンのクリマ自体は遠く13世紀に 開設されたわずか13haにすぎない小さなぶどう園である。

不世出(めったに世に現れないほどすぐれている天才)のナポレオンがこのシャンベルタンを 愛飲した話は有名である。

力強く、際立って華麗な色調、すみれの芳香と濃縮された果実味と ビロードのような、滑らかな喉越しは、まさにブルゴーニュの王者の風格がある。

クロ・ド・ベーズは630年にベーズ僧院(Abbaye de Beze)の僧侶達によって 開発されたのでその名が起こった。

このクリマは有名なシャンベルタンの畑とムネ続きになっている。

ここのワインの品質および銘柄はシャンベルタンと同様の扱いを受ける資格が与えられており、 シャンベルタン、または、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの名で売られる。

このワインにはきっぱりとした確かさ、力強さ、洗練されたきめのこまかさなど、 およそ他の追随を許さない銘醸ブルゴーニュの本質的な美点を兼ね備えた個性的な輝きがある。

上記両クリマは多数の所有者(栽培者)によって分割されている。

■著名な一流の24名の所有者を次にあげる。

(1) ピエール・ダモア/Pierre damoy (2) リヴィラ/Livera (3) マリヨン博士/Dr. Marion (4) ジャント/Jantot (5) ルイ・ラトゥール/Louis Latour (6) エルヴィナ・デュポン/Elvina Dupont (7) J.H. レミー/J.H. Remy (8) J. プリュール/J. Prieur (9) レオン・カミュ/Leon Camus (10) ド・マルシイ/De Marcilly (11) ルブールソー/Rebourseau (12) J & H/J & H (13) ルイ・トラペ/Louis Trapet (14) デュフルール/Dufouleur (15) ドルーアン・ラローズ/Drouhin-Laroze (16) コルソルティウム・ヴィニコール/Consortium Vincole (17) ゲラン/Gelin (18) ジャブレ・ヴェルシュル/Jaseph-Vercherre (19) ジョセフ・ドルーアン/Joseph Drouhin (20) グロフィエ/Groffier (21) ペラゾー・グロイフィエ/Peirazeau-Groffier (22) トルトショ/Tortochot (23) マダム・トマス/M Thomas (24) クレール・ダュ/Clair-Dau  これらの人は、いうまでもなくその伝統と格式ある酒づくりには定評があり、 最良の元詰めシャンベルタンを世に送り出すが、この所有地がきわめて小さく、 年間生産量も微量であるから、彼らは自分自身の名でそのワインを売りには出さず 搾りたての新酒を樽のままでネゴシアンに売ってしまう。

 シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ以外の7つのクリマ、 マジ、シャペル、グリオット、シャルム、ラトシエール、マゾワイエール、 リュショットの各ワインは、その固有のクリマ名のあとに、シャンベルタンの名前を 続けて呼ぶ権利をもっていて、たとえば、リュショット・シャンベルタンというように 表示できる(シャルム・シャンベルタンはマゾワイエール・シャンベルタンとも 名のることができるが、両者はどちらの名称を用いてもよいこととなっている)。

 これらグラン・クリュAOCの法定基準は必要アルコール含有量11.5〜14.5度、 1ha当たりの生産制限量3700リットルと定められている。

ただし、別格扱いのシャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、 必要アルコール含有量は11.5〜14.5度であるが、 1ha当たりの生産制限量3500リットルと、基準が一段と厳しくなっている。

※ワインの知識とサービス 浅田勝美 著 柴田書店より掲載文抜粋「コート・ドール」は、ブルゴーニュの中では別格のエリアです。

一般にコート・ドールと称されるのは、コート・ドール県内、 ソーヌ河上流の西側地区に広がる南北100kmちょっとの細長い地域。

その中で北部がコート・ド・ニュイ、南部がコート・ド・ボーヌです。

この二つの地区にフランス最高峰の赤ワインと白ワインの畑が点在しています。

コート・ドールとは「黄金の丘」という意味ですが、 幾重にも連なる小さな丘と複雑に入り組んだ地層が まさにコート・ドールの特質でしょう。

わずか数十メートルの違いで土地の傾斜や風の強さも変り、 ミクロ・クリマ(微気候)と呼ばれる優良な気候条件もその地形と地層から生まれます。

その中でクロ・フランタンが所有している畑は、合計12ケ所。

ただし、12の畑すべてを合せても面積は僅かに15haです。

これに含まれるクロ・フランタン所有の7つの特級畑と1つの1級畑は、 まさに至宝の輝きです。

ブルゴーニュのブドウ畑とナポレオンとは、大変深い関わりがあります。

まず、ブルゴーニュの畑の区画が現在の形になったのは、ナポレオンの時代でした。

フランス革命を経て貴族や寺院が所有していたブドウ畑が没収され、 1804年に発布されたナポレオン法典によって、 ブルゴーニュの畑の再整理が推進されたのです。

今ある古参ドメーヌの多くは、 この時にブドウ畑を所有した農家に起源を発しています。

「ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン」も同様です。

ナポレオンと言えば、好んだワインとされるのが「シャンベルタン」。

「ジュブレ・シャンベルタン」というのがそのワインを産する村の名ですが、 実はこの村はナポレオン1世の時代にはジュヴレ村という名でした。

「シャンベルタン」というのはもともとある畑の名で、 あまりに有名な畑なので、これを村の名前に加えてしまったものです。

ナポレオンが失脚し、後にブルボン家が一時的に復活する19世紀半ばに、 ジュブレ村は「ジュヴレ・シャンベルタン村」と名を変えました。

ブルゴーニュの地名では、こうした例は珍しくありません。

現在、ジュヴレ・シャンベルタン村には、 「○○シャンベルタン」の名が付く特級畑だけで9つもありますが、 「シャンベルタン」は今も最高峰の畑として君臨しています。

◆原産国:フランス ◆生産地:ブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ地区 ジュヴレ・シャンベルタン村 ◆原産地呼称:A.O.C. ジュヴレ・シャンベルタン ◆ブドウ品種:ピノ・ノワール ◆タイプ:赤・フルボディ ◆アルコール度数:15%未満 ◆容量:750ml ◆生産者:アルベール・ビショー/ドメーヌ・クロ・フランタン ◆テイスティング◆ 輝きのあるルビー色の外観。

若いうちは赤い果実のフルーティなアロマに スパイシーなニュアンスが感じられ、熟成を重ねると、 ムスクや毛皮を思わせるアニマルなブーケがもたらされる。

ベルベットのようになめらかで、 程よいタンニンがとてもバランスの良いワイン。

心地よい余韻が長く続く。

  • 商品価格:9,310円
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